圧倒的に強い兵器「人質」・・・

副題・「卑叫の挫鬼」

「第7回基本編」・戦いの場所・空間に入るべからず、戦いの型のしくみ・・・

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三菱銀行人質事件」を常にイメージして考えの中にとめておいてください。
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○「第2の説明」
〈「人質を利用した、戦いの型」・・・のしくみ〉

〈g〉持たないがゆえ、圧倒的冷酷な行動
人間にとって、一番大切ものは各個人、それぞれ多種多様で、違っている様におもいます。ただ、社会の圧倒的多数である普通の人達は、世の中にいる「弱者」とみられる人達に対し、決して自ら害を加えることはしないと考えます。それは、次の心理的理由だと思います。

1.「弱者」「被害者」という人達は、守るものであって害(攻撃)を加える対象ではない。大切に守りたい。
2.善人として、負い目がない人生を過ごしたい。
3.多くの人達から、悪人と思われたくない。(少し、嫌な理由ですが、現実だとおもいます)

犯人が人質を捕らえて犯罪を犯した時点で、この世の中の道義や世間からの体裁を、全部すてさってしまっています。奇妙な言い方をすれば、「凄み」をもって犯行を行ってます。

つまり、心理的に世の中の人間関係としての繋がりを、すべて切り離し「まわりから、どんな事を思われても知るか」という理性の制御がぜんぜんきかない、俗にいう「サイコパス」化の状態。その為、人の痛みが理解できない、平気で冷酷な行動が出来きてしまう
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〈h〉すべてを支配し、そして沈黙させる、「化け物」に変化
犯人が凶悪な人格、それに加えて強力な銃器を持って、包囲する相手側を攻撃または恫喝する。ただ1っ指摘すると、この人間は、「凶悪な犯人」それで終わり・・・
正面きって、包囲する警官達と銃で撃ち合う結果になってしまうと、この事件は「瞬時」に終了。ほとんど相手にすらならない戦い・・・・

しかし「人質」という心理的な兵器を手に入れたその瞬間、警官達、周囲で見守る人達、マスメディアからの情報を得ながら、経過を心配して確かめる街中の多くの人達。
あらゆる人達を黙らせ、不当な要求を強制させ、
恐怖と不安で圧倒する支配者になっているのは、この犯人がそうさせるのではなく、「弱者」である「人質」が
そうさせている状況にあります。

その「人質」という心理兵器を手にいれた犯人は、どんな精強である部隊も、凄く強い兵器も対抗することが不可能である、「化け物」に変化してしまいます。

〈i 〉相反した戦いの型・決闘型、人質型
ここで仮に、お互い「銃を使った決闘」を想定し、独自の話を展開したいとおもいます。
決闘で決着をつける人達、当たり前ですけどそれは、金銭目的ではないとおもいます。もし静かな人生を過ごしたいなら、決闘の申し出を伝えず、また、断るか逃げてしまえば何事もなく人生を過ごせます・・・

「守り、大切にし、失くしたくない存在」それと何より自分の名誉を守りたいがため、生命を賭け決闘にのぞむ人達。その時、卑劣な行為、逃げるという行為をすることが出来ない保証が必要になってくると思います。それは、その人間にプライドがあるかという事、それだけです。

誰しも死ぬことは恐ろしい。
○例えどんな卑劣である行為をしてでも、自分のほうが有利な状況で戦えば勝てる。
○相手との決闘から逃げる、または避ければ死ぬことはまずない。

しかし、それが為たとえ生き延びたとして、その後の人生に卑怯者という汚点を、ハッキリと残す事になります。地に落ちた、汚れた名誉と共にその後の人生を過ごすことになります。

決闘というのは、「生命よりもはるかに名誉が至上で価値あるもの」と認識した人間だけが、戦いにのぞむ事が出来ます。そして、決闘の場所、空間に入ることが出来るのは、たとえ死ぬことになっても、名誉を守るというプライドという精神の支柱である「こころの保証書」を持っている人間だけです。

これと反対の戦いの型が、人質型になります。「自分の生命を守るため」に、「守る、大切にし、失くしたくない存在」を相手側に見せつけ、陰に隠れることで必死に自らの命を確保します。

戦いの決着をつけるため、争いの場所である、空間に入り生命の危険をさらす警官達に対し、犯人は自らの生命は必死に守りながら争いの場所に居座る。

名誉よりも、自らの生命守るため「弱者」を「人質」にとる。犯人とっては卑怯、卑劣はもう関係ない。なりふり構うことなく、自ら「弱者」の後ろにかくれても必死に自身を徹底的に守りきる・・・

「人質」捕らえ利用する犯人は、もうすでに、プライドとしての「こころの保証書」捨ててしまっているから持っていない。もし、決闘型の価値観の人間からしてみれば、戦いの空間に入る資格すら許される者ではないとおもいます。



□□□□決闘・人質・それぞれの型(要約)□□□□□
○決闘型(442の基軸)
「守り、大切にし、失くしたくない存在、または名誉」
を守る行動として、自分自身を危険にさらす。死にたいする恐怖に克つためにプライドをこころに持ってして戦う。
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○人質型(244の基軸)
「守り、大切にし、失くしたくない相手側にとっての存在」をさらし、自らの安全を確保する。「人質」を捕らえて有利に利用する時点で、名誉やプライドは、すでに捨てている状態。なりふり構うことなく戦う。


*すみません、第7回読んで頂いて・・・・・・・・
決闘型が人間として見事な行動とみるのとは反対に、人質型が人間として卑劣、卑怯な手口という感情面からの思考ではなく、客観的にそういう相反する戦いの型が有るというのを、もし、覚えてもらえるなら・・・こちらの思いが、少し独自の思考の内容ですが、ちょっとは、伝えられたかもしれないと思います*
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〈14〉・・・